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Hikariリポート「Sレジェンドを探る」PART1 受賞者・白坂大四郎氏に聞く

白坂大四郎氏白坂大四郎氏

2016年11月 全日本愛鱗会国際品評会 全体総合優勝、2017年1月 全日本総合錦鯉品評会 大会総合優勝と、ほぼ満票で二冠を制した「Sレジェンド」。
「伝説」と呼ばれるほどの紅白はいかにして生まれたか。当時オーナーであった白坂大四郎氏に聞いてみた。

5大会ぶりの日本人の受賞
全日本総合錦鯉品評会優勝

第48回全日本総合品評会の大会総合優勝おめでとうございます。

ありがとうございます。

まず優勝されたときのお気持ちをお聞かせください。

気持ち「ばんざーい!やったー」っていう感じですね。正直、愛鱗会(全日本愛隣会国際品評会)では、とれるっていう自信はあったわけ、出す前から。ただ何票になるかはわからなかったけど。振興会(全日本総合錦鯉品評会)のほうは、この鯉だったら勝てるチャンスがある、でも勝てるかわからないっていう……たぶん勝てるだろうけど、ふたを開けるまで分からん、そのなかで、勝った!ばんざーいっていう感じ。

5大会ぶりに日本人の受賞、そして2位以下に大差をつけて大賞となりました。

過去にね、僕自身の審査では何回か日本一になれてるっていうのがあるわけ。その当時のカメラマンとかまあいろんな人に言われて、審査員自身からもごめんなさいねって謝りに来たり、いろんなことが過去にあった。そのときのくやしさというのがずっとあって、やっぱりいつかはとりたいっていう思いがずっとあって、これ、2連覇っていうか続けてとれた。それの喜びが非常に大きいですね。
このところ外人さんばっかりに(大賞が)来てる中で、僕の鯉が取れたっていうのは本当にうれしい。ずっと「2番目の男」と言われてたのが、当時、2番しか取れない。5回、2番目があるらしい。それが初めて1番になれて。
1番目と2番目でこれだけ待遇が違うのかと。すごいなと。
1番になったら、キョーリンさんも来てくれるし、いろんな鯉屋さんも来るし、パーティーの式場にも知らん人が来てくれるし、スターになったんかなって。写真会場でも、パチパチ、たくさん撮っていただいてね。

胴上げされる白坂氏

品評会には1,882尾もの鯉が出品されていました。ライバルに差をつけたポイントはどこにあったと思われますか?

それは、僕の鯉の体の素直さ、体形の良さです。まだ若くて、これからも良くなるであろう体の柔らかさ、ラインに狂いが無くて体形に微塵の狂いもない、それに白地もよくて緋盤も仕上げられていてテリがある。 2番目の鯉に圧倒的に差をつけたのは、体形が一番だと思いますよ。体の流れが自然な形でどこにも無理がないから、まだまだこれから良くなるだろうという感じがあった。

品評会審査では、「体形は5割」という言葉があります。どう思われますか?

僕が一番重視するのが体形ですね。僕は大きいところで勝ちたいという思いがあるんで、体が普通は5割というけど、僕は6割以上、たぶん見ているかも。

阪井養魚場のS、白坂のSを取って「Sレジェンド」
Sレジェンド

この紅白のニックネームについてあらためてお聞かせください。

「Sレジェンド」といいまして、阪井養魚場のSと、白坂のSを取って「Sレジェンド」。
この鯉を飼ったとき、1歳4ヵ月なんです。2歳揚がりというので買ったけど、7月生まれで、1歳4ヵ月で59cm、次の春で62,3cmなってたのかな。
2歳と4ヵ月揚がりで、愛鱗会の神戸大会へ出して、見事落選。僕はそのときは、「総合に行くやろう」と思って出した鯉が、準優勝にも入っていない。
2歳4ヵ月の時点では、いっぺんに伸びているから、まだ緋盤が薄く見える。愛鱗会は仕上がり重視なんで。 鯉にも「格」っていうのがある。模様、体形、資質いろんなものを合わせて「格」があると思うんだけど、(愛鱗会)は仕上がりばかりを見るから、落ちたのかな…。

2016年11月全日本愛鱗会国際品評会では、満票でグランドチャンピオンとなりました。

そのときは当然勝てる自信はあったわけです。「何票差で勝てるか」だけの問題だったんですね。実はその、審査の日の夕方着くようなつもりで大阪を出るつもりだった。(阪井)健太郎さんから電話があって、「早く来てくださいよ!」と。LINEで動画送ってきて。「今入れてますから」と。仕方ないから夜出かけていって。
4,50日前に広島で見た状態と、そのときの状態が全然違っていた、僕がびっくりするくらいの、仕上がりの次元が変わっていた。白地と照りってやつが。本当に勝つつもりだったけど、同じ鯉が40日やそこらでこれだけ変わるもんか……と。(阪井さんの)飼育技術にびっくりした。
偏見かもしれないけど外国人(審査員)はどうしても教え方が模様とか、欠点ばかりを教えられているんで、違う鯉に入れる人が何人か出てくると思っていたけど、満票だったのがすごい驚き。過去に「おかしいやろこの審査、俺のが一番や」っていうのがあったときに、そういうのも、もうこれでチャラにしていいなと思うぐらいの嬉しさがあった。

Sレジェンドと白坂氏

Sレジェンドとは1歳半のときに出会ったと聞きましたが、その時はどういう印象でしたか?

1本ではすまなくてだいたい3本か4本買う時が多い。ずっと同じマスで探してなかなか見つからなかったけど、当時はあの、細いんで、細いし色薄い。それなのにずっと見てて、ようやく探した鯉です。
この身体のラインね、その時も細かったけど、昔はいかにもこういうがっしりタイプが大きくなる、そういう感じがあったけどそういうのは実は全然大きくならない。
ラインがすっきりしている鯉。ちょっと細めのほうが、まだ小さなうちはね。「大きくなるな」と。ラインが気に入ったのと、緋盤が薄いけれども、均一性がある。でもそん時はそんなに自信はない。「ひょっとしたら化ける可能性があるかな」くらい。
結局、大きいところで賞を取ることしか頭にない。70,80cmで賞を取るつもりはあまりないんです。それよりも、大きくなる鯉が嬉しい。1cmでも2cmでも。

仕上がりよりも、大きくなるように…

錦鯉の仕上げにはエサがどのように影響すると思われますか?

仕上がり、というのは考えていない。大きくなるように…と。ゴマをするわけじゃないけど、全部ここ(キョーリン)の製品使っている。季節に応じて、キョーリンさんのエサ。

与え方はどのようにされていますか?

沈下性4割、浮きエサを6割っていう割合で。本当は1対1でやりたいけど、沈下性だと底水を回しているんで、少し少なく浮きエサをたくさんという感じ。
エサの種類を変えているぐらいですね。今(4月末)やったら、育成にちょっと変えてきて、育成をやった後は増体に変えたり、色揚げに変えたり。キョーリンさんのエサは糞が少ない気がする。ほか(のメーカー)はもっと糞が多かった。

白坂氏

どのような設備で何匹の鯉を飼育されていますか?

メイン(池)が(水深を)浅くして、池が25tで濾過・沈殿が15tで40t。そっちに今10本。もう一つ泉水が10tで濾過なんかが2tちょっとの池で3本。

与える量や、食べ方の目安はありますか?

(エサは)200ccのカップ、メイン(池)で3杯かな。1杯半と2杯。回数のほうは、多いときで4回。2,3時間に1回やりたいなと。それをその一回で600㏄かな、最盛期で。

エサやりの時間は?

やはり温度が下がる夜中はあんまりやらないように、朝、昼、夕。
朝は6時すぎくらいにやるときもある。まず起きてパッと。8~9時くらいまで掃除している。毎日掃除するんで、沈殿槽ひとつ空っぽにする。それと圧力濾過器。40tで沈殿槽が3つと圧力濾過が3つあるから、毎日沈殿槽やっても3日に1回の割合になる。けっこうこまめに掃除はするんです。

今の美しさのままメーター超えを目指す

キョーリンで一番気に入っている飼料を教えていただけますか?

気に入ってるってやっぱり名前からして「増体」(咲ひかり)というのが大きくなると思ってね。「色揚げ」よりも、「増体」を使っています。色揚げもいいんだろうけど、勝手に仕上がるときは色も揚がるだろうと。無理に色揚げをする必要はないんじゃないかと。
(とくに)キョーリンさんのエサで、「白虎」、高かったけどね(笑)。でも短時間で、白地がスーっと抜けてきた。ああいう経験は初めて。効果はあると聞いていたけど、あんだけ、白地が抜けたのは驚きでしたね。

白坂氏もお気に入りの弊社「咲ひかり」

「増体」を与えての実感は?

大きく、幅がついてきているので、実感している。

色揚げを切るタイミングは?

8,9月くらいになったら切りますよ。それよりも大きくなって欲しいんで増体が多いです。

今後の夢について、お聞かせください。

レジェンドがやっぱりメーター超えをして今の美しさを維持できるかどうか。今までもメーター超えはいたけども、前回の新潟県(全日本愛鱗会国際品評会)の時のような美しさ。ああいう美しさでメーター越えの鯉を見たいな。というのと、今3歳で79cmになっている紅白がいてそれがけっこう面白いんで、その鯉がまだちょっと早いけど、こうなるかは。この鯉(Sレジェンド)が3歳のときに旗をとれると思った。でも、今度のほうが少し大きい。この鯉までは自信持っていないけど、非常におもしろい鯉が手に入ってるんで、それがどうなるか、みたい。

2年後にはお披露目できるように、こんな(Sレジェンド)ふうになるには3年はかかる感じですね。

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