TOP > 基礎研究 > 7種のハーブの相互作用による寄生の予防を確認

基礎研究-laboratory study-

7種のハーブの相互作用による寄生の予防を確認

ハダムシ感染試験
実験者:西川洋史 博士(海洋科学 東京海洋大学)

準備

  • 寄生種
    ハダムシ(ネオベネデニア類)
  • 供試魚
    ブラックモーリー
    人工海水で塩分を1日当たり0.5%上昇させ、7日間かけて3.5%塩分に馴化

感染

ブラックモーリー10尾を卵塊から孵化させたハダムシ幼生の高濃度水に90分間浸漬し、2つの水槽へ5尾ずつ分ける作業を3回行い、各水槽に15尾ずつ収容した。

四面体の卵がフィラメントで絡みあったハダムシの卵塊

四面体の卵がフィラメントで絡みあったハダムシの卵塊

給餌試験

下記飼料を同重量給餌

  • ハーブ区
    7つのハーブ配合飼料
  • 対照区
    通常飼料

結果

ブラックモーリー生残数
ブラックモーリー生残数 試験期間中のブラックモーリー生残数

各区の魚体へのハダムシ寄生の様子

ハーブ区

ハダムシ寄生の様子 ハーブ区 ハダムシ寄生の様子 ハーブ区

対照区

ハダムシ寄生の様子 対照区 ハダムシ寄生の様子 対照区

考察

ハーブ区では、寄生数および死亡率が劇的に減少した。対照区では供試魚一尾に数十匹のハダムシの寄生が確認されたのに対し、ハーブ区では全ての個体で数匹程度に留まった 。また対照区では 13日目から死亡が始まり、22日目には生残数が2匹まで減少したのに対し、ハーブ区では21日目に1匹が死亡したのみであった 。感染直後から給餌を開始したことで、死亡が始まるまでの約2週間でハーブの効果が発揮されたと考えられる 。今回のハダムシ(ネオベネデニア類)は宿主範囲が広いため、多くの海水熱帯魚に対しても7つのハーブ配合飼料が有効である可能性が高い 。