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基礎研究-laboratory study-

新穴あき病感染予防について

新穴あき病の原因であるエロモナス・サルモニサイダに対する抗体

  • 山崎研究所では、九州大学、京都女子大と共同で新穴あき病の原因であるエロモナス・サルモニサイダ(Aeromonasu salmonicida)に対する抗体を作成する事に成功しました。
    この抗体を水中へ添加すると、エロモナス菌の活性が無くなり、錦鯉への新穴あき病感染を予防できる事が確認されました。

    餌に混ぜる事も検討しましたが、皮膚から感染する新穴あき病に対して、経口投与では効果が確認されませんでした。

  • 非定型Aeromonas salmonicida(グラム染色)

    非定型Aeromonas salmonicida
    (グラム染色)

  • 非定型エロモナスTEM像

    非定型エロモナスTEM像

九州大学での実証試験

  • 実証試験A
  • 抗体を投入した水槽では健康な鯉の死亡は見られませんでした。水中のエロモナス菌を抗体が不活化したため、新穴あき病が感染することを防ぐことができました。

  • 実証試験A
  • 実証試験B

活用例

※新穴あき病に対する治療効果は期待できません

  • 品評会のプールに

    実証試験B
  • 錦鯉の追加の際

    実証試験B
  • 初期症状が見られた時

    実証試験B
  • 薬浴槽に

    実証試験B